建設業界は他業界と比較して年収は高い? 将来性や残業は? 働く環境の法整備も含めて徹底解説します!

皆さん、こんにちは。

東京都西東京市を拠点に、関東一円で一般住宅から集合住宅、ビル、店舗、公共建築などの内装左官・外装左官を手掛けている武蔵組です。


世の中にはさまざまな業種がありますが、左官は大きな目で見れば建設業界に位置付けられます。建設業界と言えば、かつては「3K(きつい、汚い、危険)」と言われるハードな仕事と認識されていました。

しかし今は働き方改革が進んでおり、ひと昔前とは異なります!

そして建設業界は、今、勢いがあってうなぎのぼり。

今回は左官が属する建設業界を広い視点で俯瞰し、年収や働き方などについて紹介します!




■建設業界の平均年収はいくら?


建設業は平均年収、賞与平均ともに給与が高い業界です。

平均年収は695万円で、全30業界のうちなんと上位4位にランクイン。製造業や運輸業、郵便業、宿泊業、飲食サービス業などよりも年収が高いのが特徴です。また平均年収はあくまで全国平均ですが、首都圏4県(東京、埼玉、千葉、神奈川)エリアで働く人の年収はさらに高い傾向があります。

そして平均年収は年齢が上がるごとに高くなり、きちんとスキルを磨いていくことで確実な年収アップが期待できます。


・建設業界が3Kのイメージというのは、もう古い!


とはいえ、建設業界と聞くと、仕事が「キツイ」というイメージを抱く方もいらっしゃるかもしれません。たしかに単純なデスクワークではなく、体と技術が資本の仕事です。

しかし建築の仕事は単純な肉体労働だけか、というと、答えは「No」。

現場で使われる技術は日進月歩で、ひとむかし前では考えられないような便利な機械や道具が登場しています。

建設業界と言えば「3K(きつい、汚い、危険)」と言われてきた職種でしたが、それは産めよ増やせよ、と新しくつくることだけに注力していた数十年前のこと。今は働き方改革も定着しつつあり、長時間労働や休日出勤が当たり前だった業務形態は、業界内でも悪しき習慣と見なされています。


会社としても従業員満足度の向上が、労働生産性の向上につながるという考えが主流になってきていますので、建設業界にマイナスのイメージを抱いている方がいらしたら、ぜひその認識はあらためてみてください。




■建設業界の残業体質も、2024年4月から法的に改善されます!


建設業界が稼げるというのはわかったけれども、やっぱりハードに働かなければならないのでは?という疑問を払拭できない方もいらっしゃるかもしれません。

たしかに建設業界は休日が少ないことでも知られています。


国土交通省の調査によれば、建設現場における一般的な休日は週1日。週休2日の現場は1割未満とのこと。

労働時間が長い傾向もあり、建設業では年間300時間以上の長時間労働が常態化しており、その次に労働時間が多い製造業より、なんと80時間も長いのです。


しかし、2018年に公布された働き方改革関連法に伴い、労働基準法が改正され、時間外労働の上限規制が設けられました。

労働基準法においては、「1日8時間・1週間40時間」を上限とする法定労働時間が定められており、この枠を超えた残業は法定時間外労働とみなされます。

今回の改正で、原則が「月45時間・年間360時間」までとなり、特別な事情がない限りこれを超えることはできなくなったのです。


建設業界においては従来、法令の適用に猶予があったため、制限のない残業も労働基準法違反にはなりませんでした。

しかし2024年4月以降は、その猶予期間が終わり、一般企業と同様に上限ルールを守る必要が。違反すると、6カ月以下の懲役または30万円以下の罰金が課せられるだけでなく、労働基準法を違反した企業として悪評が広まり受注にも影響が出てしまいます。




■技能が「見える化」される建設キャリアアップシステム


さらに国土交通省は2023年から建設キャリアアップシステムを義務化し、建設業団体と官民一体で推進しています。


これは、建設業界に務める従業する人の就業実績や、保有資格、社会保険の加入状況などの情報をデータベースに記録するシステムのこと。

個人の経験やスキルを「見える化」できるため、処遇の改善や正当な評価にもつながりやすくなると言われています。したがって若い世代がキャリアパスや処遇の見通しをもてるのも魅力です。

左官でもこの建設キャリアアップシステムの評価基準があり、大枠を紹介します。


【レベル4】(就業日数10年 職長日数3年)

登録左官基幹技能者、1級建築施工管理技士、優秀施工者国土交通大臣顕彰(建設マスター)、安全優良職長厚生労働大臣顕彰 、卓越した技能者(現代の名工)


【レベル3】(就業日数5年 職長日数1年)

1級左官技能士、青年優秀施工者土地・建設産業局長顕彰


【レベル2】(就業日数3年)

2級左官技能士、研削といしの取替え等の業務特別教育及び足場の組立て作業従事者特別教育


【レベル1】

建設キャリアアップシステムに技能者登録され、かつ、レベル2から4までの判定を受けていない技能者


このように資格や経験年数できちんと評価される立て付けがあるので、余計な人間関係に煩わされず、キャリアが評価されるのです。




■建設業界では若手・ベテランのニーズが増大! 将来性にも恵まれた業界です


一方でこれだけめまぐるしく社会情勢が変わると、建設業界の将来性ってどうなの?と気になるかもしれません。

結論からいうと、「ニーズは大あり」です!


というのも、高度経済成長期につくられた建造物は今、老朽化対策が必要な時期を迎えており、政府も対策費用を増大させています。こうした傾向が今後20年は続くという予測もあるほど。建物のリフォーム・リノベーションでは、左官の仕事は欠かせません。


こうした仕事のニーズがあるのに対して、問題視されているのが技能者・技術者の不足。ベテラン職人は高齢化し、少子高齢化で現場の担い手が減ってきているのです。したがって業界では若手の参入を大歓迎しています。


大きなビジョンをもてるやりがいがある仕事、というのも建築の魅力です。

日本の建設業界は国内に目を向けるだけでなく、海外進出も視野に入れています。

というのも日本は自給率が低いので、これから国際的な競争力をアピールするには、日本の長所として培われてきた「技術」に注目が寄せられているのです。


日本人の細やかな感性や繊細な技術は、海外の建築にはない貴重なもの。資源や製造物を輸出するのではなく、このような建築技術こそが、今後の日本の将来を左右するという意見もあります。


そして左官は、日本の建築を代表する技術の一つ。建築には大工、鳶、板金、内装、塗装などさまざまな職種がありますが、左官はもっともアーティスティックな仕事です。




■武蔵組は残業ほぼナシで働けて福利厚生も充実しています!


左官のプロ集団である武蔵組は現在、業績好調につき左官職人を募集しています。

働き方改革が現実になりつつある建設業界ですが、武蔵組はなかでもいち早く取り組みを進め、福利厚生の拡充に励んできてきました。

繁忙期を除いて残業ほぼナシなので、安心して働けます。

また年功序列ではないので、技術とセンス、やる気があれば評価され、年を取っても働き続けることができます。


未経験者でもしっかりサポートし、基礎からていねいに指導するので、技術を早く習得できます。即戦力となるベテランさんも大歓迎。スキルに応じて好条件の待遇も用意しています。

左官の世界をより元気にしたいという思いで、独立支援も応援します。

くわしくは募集要項をご覧ください!


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