モールテックスってご存じですか?最新材料と左官アートの魅力をご紹介

皆さん、こんにちは。東京都西東京市を拠点に、関東一円で一般住宅から集合住宅、ビル、店舗、公共建築などの内装左官・外装左官を手掛けている武蔵組です。


左官業では、近年モールテックスという塗材が注目を集めています。モールテックスは、機能に優れているうえ高い意匠性を持つ仕上げモルタルです。生活空間のさまざまなシーンに取り入れることができ、高いデザイン性も大きな魅力です。


この記事では、モールテックスの特徴や左官職人の仕事の魅力などをご紹介します。




■モールテックスとは何か?



モールテックスとは、ベルギーにあるBEAL社が開発した左官仕上げ材です。1mm程度の薄塗りであっても、コンクリートとほぼ同じ表面強度を持っています。


モールテックスの材料はモルタルとほぼ同じであり、見た目もモルタルに似ていますが、特殊な樹脂を加えていることから仕上がりの表面が滑らかで、艶があります。


モルタルは水を吸収しますが、モールテックスは水を吸収しないため、キッチン・洗面所・浴室などの水回りにも使用可能です。リビングや寝室のほかに、テーブルやチェストなどの家具に塗ると、オリジナリティや統一感を持った内装に仕上げることもできます。


輸入材であるモールテックスはJIS製品ではないため、日本国内の規格「フォースター」を取得していません。揮発性有機化合物の放散に関する試験を受け、安全性が確認されており、フォースターよりもさらに厳しい品質マネジメントシステムの国際規格「ISO9001」を取得しています。




■モールテックスと壁紙の違い



壁材として広く使われる素材には、モールテックスのほかに壁紙のクロスがあります。この2つは、特徴や施工方法が大きく異なるため、適切な場所に施工するにはそれぞれの特徴を知っておくことが必要です。


・壁紙の特徴


壁紙は、ビニールや紙から作られている内装材です。安価なうえ色やデザインが豊富であり、必要な大きさにカットして貼るだけで施工できるため、DIYでも広く使われています。


壁紙には、防水・防カビ・消臭機能・防汚などの機能を持つ製品も増えています。ただし、耐久性は強いとは言えず、貼ってから一定年数が経つと、剥がれたり破れたりします。部分的な張り替えも難しいため、濡れやすい場所や湿気が多い場所では使わない方が安心です。


・モールテックスの特徴


最初にご紹介したように、モールテックスは左官材であり、コテを使って壁に塗り上げていく仕上げ材です。仕上がりはモルタルに近く、強度も確保できることで耐久性が高く、使い勝手が良い仕上げ材と言われています。下地処理をしっかり行うと割れにくくなり、クラックの発生もほとんどありません。


モールテックスと同じく塗り壁に使われる資材として、漆喰や珪藻土もあります。これらの自然素材は、断熱性や湿度調整に優れており、四季による環境の変化が大きい日本の家屋に向いています。




■モールテックスの具体的なメリットは?



モールテックスは、ほかの内装材にはないメリットがたくさんあります。その中で、主なメリットを見ていきましょう。


・防水性が高い


「モールテックスと壁紙の違い」でも触れたように、壁紙の中にも防水機能が付いているものがあるほか、濡れる場所に適しているような内装材もあります。一方、セメントに特殊な樹脂を混ぜて作るモールテックスは、樹脂によってコーティングされていることで防水性がさらに高まります。


防水性に加え、水を通さず溶けない性質を持っているため、キッチンや洗面所など屋内の水回りはもちろんのこと、庭の池やプールなど屋外で水を使う設備にもモールテックスが適しています。


・耐久性・耐摩耗性・柔軟性も高い


モールテックスのメリットは、高い耐久性と耐摩耗性にも現れています。2mmから3mmの薄塗りでも、表面強度はコンクリートの5倍を誇るほどです。建物の経年劣化による壁の下地の歪みにも強く、高い柔軟性からヒビが入りにくくなっています。


ほかの内装材を見ると、壁紙は剥がれたり破れたりするほか、漆喰はヒビが入る可能性があります。モールテックスは、これらの欠点をカバーする優れた素材なのです。素材にセメントも含まれるため熱に強く、火を使う場所や屋外でも使用できます。


・幅広い下地に使える


モールテックスは、強い粘着力と高い柔軟性から、どのような下地でも処理をせずに施工が可能です。使える下地として、石材・木材・ビニールクロス・タイル・金属・合板・ボード・ガラスなど幅広く選択できます。


下地処理がいらないことで、ゴミを減らせるメリットも見逃せません。細かい部分や角にも塗れるため、家具への施工ができるのも大きなポイントです。


・希望のデザインやカラーが実現できる


モールテックスは、数mm単位で薄く塗り広げる左官材であり、形や場所を問わずシームレスできれいに仕上がります。カラーバリエーションも豊富であり、ベースとなる白色に専用の顔料を混ぜ、色を生み出します。標準カラーは64色ですが、色調に変化を付けオリジナルの色を作り出すこともできます。


希望のデザインやカラーを実現するには、どのような仕上がりにしたいのかをしっかりと伝え、イメージを施工へ反映できるよう、業者との話し合いが重要です。




■現代に左官職人が必要とされている理由



左官職人の仕事は、職人技として日本だけでなく海外からも注目を集めています。ここでは、現代の建築現場に左官職人が必要な理由について、3つご紹介します。


・伝統を守り伝えるため


左官職人が手掛ける仕事として広く知られているのは、漆喰の壁や土壁などの仕上げです。これらは、城壁・蔵町・日本家屋などに多く見られ、伝統の技を守り美しさを演出しています。


左官職人としての技を極め、芸術作品として伝統を伝えているのが「鏝絵」(こてえ)です。コテを使って漆喰壁に施された立体的な彫刻であり、代表的なものには皇居外苑の桜田門・東京駅の駅舎にある干支の像などがあります。これらは、多くの外国人の目に触れることで、日本だけでなく海外からも高い評価を受けています。


・伝統と現代の技を兼ね備える


左官工事は、伝統の技と現在の技を兼ね備えており、鏝絵などの伝統的な仕事だけでなく、現代に必要な仕事にも欠かせません。具体的には、下地塗りによって床や壁の耐久性を高める・コンクリート打設の後に床を美しく整える・ブロックやレンガを積むなどの作業があります。


このように、左官職人の技はいつの時代においても必要とされ、人々の生活に根付いているのです。


・健やかな住まい


左官職人が手掛ける仕事により、健康的な住まい環境作りが実現できることも、左官工事が見直されている理由です。特に、珪藻土は有害な化学物質を含まない自然素材であり、シックハウス症候群の対策になるだけでなく、消臭効果が期待でき湿度調節も可能です。


左官職人が塗り上げた壁は、和室だけでなく洋室にも取り入れられており、注目度の高さが伺えます。健やかな住まいを求めるお客様が増えているため、左官職人はこれからも社会で必要とされる存在であり続けるでしょう。




■武蔵組は残業ほぼナシで働けて福利厚生も充実しています!


左官職人が働く建設業は、基本的に労働時間が多くなっています。ただ、働き方改革が進んでいることで、建設業でも労働時間短縮の動きが見られ、以前よりも働きやすくなっているのです。


武蔵組では、繁忙期以外は残業がほぼありませんので、プライベートも充実しながら働ける環境を整えております。これから左官工事に携わる未経験者に対しては、基礎からしっかり指導するため、安心してステップアップが可能です。資格取得支援制度や、技能講習費用免除・特別講習費用半額免除などの制度もございます。


即戦力となり得る経験者の方は、スキルに応じて好待遇をご用意いたしますので、まずはご相談ください。さらに高みを目指したい方には、独立支援も行っておりますので、ぜひ一緒に一生モノの技術を身につけていきましょう。


前向きに仕事ができるよう、入社祝い金を20万円支給しているほか、社会保険や建設退職金制度も完備しております。やる気のある社員を全力でサポートする武蔵組で、左官職人としての技術を磨いていきませんか。




■まとめ




左官職人の仕事はとても奥深く、美しい仕上がりを目指すための技術習得が欠かせません。自らの手作業が形となり、お客様に喜んでいただけるよう、武蔵組で一人前の左官職人を目指していきませんか。皆様からのご応募をお待ちしております。


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